株式会社とは

 株式会社の歴史は、ヨーロッパ大航海時代、1人で大きな船を建造し貿易をするのは余りにリスクが大きいので、みんなでお金を出し合う仕組みとして船で貿易をする資金を出し合い、その出したお金が株であり、その出したお金に見合う配当をもらう制度としてイタリアで確立されました。

 そのヨーロッパにおいて確立した株式会社制度が、明治維新の後日本においてヨーロッパの株式制度をまねることにより整えられて、現代にいたっているのです。

 その株式会社の原則的な形態は、多くの人が会社に投資し、それによって、大きな資本で会社が末永く運営し、その運営を、代表取締役が担います。会社から、株主が拠出した資本は原則返還されないのですが、会社が利益を出したら、株主に株主配当という形で利益を還元します。

 しかしながら、現在、会社を設立した会社のオーナー(会社の所有者、つまりすべての株を所有)が、また、代表取締役であるという所有と経営が一致している会社が多くなってきています。節税のために、個人事業でなく、法人としての株式会社として事業を運営するためです。
 少し前までは、株式会社は、資本金として、1000万円の出資が必要でした。そして、もっと資本金が少なくて済む有限会社という中小企業向けの法人がありました。しかしながら、法律の改正で、新しく有限会社の設立は、現在できません。

 そして、今の会社法では、0円の資本金から株式会社の設立ができます。その意味で、株式会社も、資本金の意味において簡単にできるように現在ではなりました。